介護の仕事をする職場では個々の従事者はストレスを抱えてしまいがちだ。
サービスを利用する高齢者とのコミュニケーションの難しさに苦労して、通常はベテランになるまでは思った通りに仕事ができないことも多い。
誰もがそのストレスに抗えるわけではなく、現場にいる他の介護従事者との人間関係に支障を与えてしまうケースも多々ある。
ストレスのはけ口として同じ従業員を選んでしまうと、自然に仲が悪くなってしまって労働環境に大きな影響が生じることもあるだろう。
その影響は利用者にも波及する場合があり、雰囲気があまり良くないと感じて他に移ってしまう人もいるのが実情だ。
しかし、そこで上司が積極的にマネジメントを行っていると良好な環境を保つことができる。
個々の従事者のことをよく理解して適切なマネジメントを行うのは管理職にとっての重要事項であり、その職務を忠実に行っている現場では個人のストレスが職場の人間関係に影響を与えることはほとんどない。
上司のマネジメント能力の高さは現場の士気に直結し、それが利用者がサービスを受けようと思うかどうかに波及効果を与えるのだ。
この事実を知らずに資格と経験から上司となってしまって労働環境を悪化させている職場も少なくはない。
しかし、上に立つ者がしっかりとマネジメントを行えば現場の士気が向上して円満な関係が成り立つ。
さらにそれが営業成績に直結するということも周知されるようになってきており、介護業界は変革の時期に差し掛かっていると言えるだろう。